Principal's Newsletter令和4年度 2学期

今年も残すところあと7日、各学期で1番長い第2学期も本日で終了です。本日の校長だよりは、「人としての成功」とは、どういうことを言うのか考えてみたいと思います。

人にはそれぞれ違った天分、特質というものが与えられています。この地球上に80億の人がいるとしても、一人一人皆違うものをもって生まれてきています。性格にしても、素質・才能にしても誰一人同じ者はいない、人によって皆異なっています。

そのように、異なった天分、特質が与えられているということは、言い換えれば万人万様、皆異なった生き方をし、異なった職業に就くよう運命づけられているのかも知れません。ある人は、政治家として最もふさわしい天分、特質が与えられているかと思うと、ある人は、学者としての天分、特質が与えられている。技術者は技術者、商人は商人として、皆それぞれに異なった使命が与えられ、異なった才能が備えられているのではないでしょうか。

私は、成功というのは、この自分に与えられた天分、特質をそのまま完全に活かし切ることではないかと思います。それが、人としての正しい生き方であり、自分も満足すると同時に成果も高まって、周囲の人をも喜ばすことになるのではないかと思います。そういう意味からすれば、これを「人としての成功」と呼んでも良いのではないかと思いますが、この「人としての成功」こそが、真の意味の成功につながると思います。しかも、お互いにこの天分、特質に生きることによって、初めて本当の生きがい、幸せというものを味わうことが出来るのではないかと思います。さらに、自分の天分、特質を生かした天職と言うか、そのような仕事に就いている方は、たとえ社会的な地位や財産があろうとなかろうと、いつも生き生きとした喜びにあふれ、自分の生きがいはここにあるのだという自信のもとに、充実した人生を送ることが出来るのではないかと思います。

結びに、保護者の皆様におかれましては、コロナ禍におきましても本校の様々な教育活動に、ご理解並びにご協力を賜り誠にありがとうございました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。

生徒の皆さんは、年末年始くれぐれも事故や事件に遭うことのないよう健康で充実した冬季休業を過ごし、第3学期始業式には全員が元気な姿で登校してくれることをお願いして、第2学期校長だよりの挨拶といたします。

それでは、ご家族の皆様、ご健勝にてよいお年をお迎えください。

令和4年12月24日(土)第2学期校長だより