Principal's Newsletter令和2年度 2学期
長かった第2学期が本日をもって終了します。そんな第2学期終業式に当たり皆さんに2つのことをお伝えします。
はじめに、今年1年の振り返りについてです。コロナ禍の1年を振り返ってみたときに全国の臨時休校からはじまり、教職員と生徒のみの卒業式・入学式、オンライン授業の実施、学校再開後の分散・時差登校、部活動の大会・コンクール等の代替大会の開催、学校行事の中止や変更など教育活動は、いまだかつてない程変容しました。
そのため、生徒の皆さんが取り組んだ様々な教育活動では、パフォーマンスを披露する場面や機会が少なくなりました。特に部活動では、代替大会等は開催されたものの、会場は無観客のためスタンドや観客席・ホールから湧き上がる歓声と情熱や拍手は消えてしまい、音や形に見えるものはありませんでした。しかし、例え無観客の大会・コンクール・展覧会であっても、皆さんの努力や頑張りを多くの方は知っていました。静かな中にも心にしみわたる音色、作品に対する作者の熱意が強く伝わってくるような書などによる流動美は、人々の心を動かし関心を持たせ熱い感動を与えてくれました。
このような厳しい環境の中で、仲間とともに頑張り輝いた部活動の経験は、生涯の宝であり、今後の人生の糧となることと思います。特に3年生の皆さんは、最後のステージで高校生活の集大成として、精一杯やりぬいてくれたことと思います。生徒の皆さん一人一人がお互いを信じて一つの目標達成に向けて努力をしていく姿は素晴らしく、尊いものです。
次に「勤勉努力の習性を身に付ける」ことについてです。高校時代の若いうちに勤勉努力の習性を身に付けておかなければなりません。この習性とは恐ろしいもので、時として怠ける習性に代わってしまうことがあります。この怠けは、ちょっとやそっとでは消えないものです。また、年を取ってから怠け者に勤勉になれと言っても、簡単にはなれないようで、このことからも若いときに勤勉努力の習性を身に付けることが大切です。
この習性を身に付けた者は、年齢を重ねてからもあらゆることに対して勤勉努力家です。これは、その人にとって財産であり大きな力であると思います。毎日の生活の中から何か一つでも真剣に行うことにより、こうした習性は出来上がるものです。
最後になりますが、保護者の皆様におかれましては、生徒の様々な活動をバックアップしていただきありがとうございました。保護者の皆さまからのご支援は生徒にとって大きな力となりました。
また、今年1年間通常の教育活動に限らず、新型コロナウイルス感染症予防に係る本校からのお願いに、ご理解及びご協力を賜りましたこと併せて感謝申し上げます。
それでは、来るべき年が生徒の皆さん、保護者の皆様にとりまして、良い年となりますようご祈念申し上げ、校長のあいさつといたします。
令和2年度 第2学期校長だより